日本チャンキー協会(秋山宗雄会長:日本ホワイトファーム(株))は、4月8日・9日に東京都・東京グランドホテルにて、第89回技術ゼミナールを開催致しました。

 今回も200人を超える方々にご参加頂きまして、心より御礼申し上げます。今回のゼミナールの概要については、下記のようにご報告を致します。
 内容についてのご質問などございましたら、当事務局または(株)日本チャンキー営業部までお問い合わせ下さい。

 89th_tech3ゼミナール第1日目は、宗澤潤氏(日本ホワイトファーム㈱)の司会で進められました。ゼミナールの開催にあたって、冒頭、秋山宗雄会長(日本ホワイトファーム㈱社長)は、「春の訪れとともに、全国桜が咲き花見のシーズンでありますが、とても浮かれて花見をする気分ではないのでは、と思います。一昨年来、業界にとっては非常に良い時期でしたが、昨今のブロイラー需給・相場の状況は、一転して非常に厳しい場面となっています。しかし「困った、困った」といっているだけでは仕方ありません。我々が出来ること、種鶏はしっかり育て、出来るだけ多くの受精卵を産ませ、孵卵場では一羽でもより多くの健康な雛を無駄なく孵化させる。ブロイラー農場では、ヒナが届いたら、餌をばら撒き、水をやったらお茶を飲みに行くなんてことはせず、基本である「よい雛よい餌よい管理」は勿論、これに「よい環境づくり」そして「きれい」を加えて、今のチャンキーを効率よく育てて欲しいと思います。またこれに加え、5Sを徹底して頂きたいと思います。

89th_tech4成績の悪い農場の共通点は2点。一つは自分の能力以上の羽数の鶏を飼い、管理が行き届かないこと。もう一つは、農場が汚いことです。設備が悪くても、一生懸命管理して良い成績を出している農場もあります。同じチャンキーブロイラーを飼育していても、一方ではプロダクションスコア350点、FCR1.8前半、プロダクションスコアと坪産肉量を足した数字が500を超す例も頻繁に見られるようになってきています。その逆、他方では目も当てられない成績を出している農場もあります。
 やはり、どうすれば一番高いレベルに到達出来るかをしっかり認識することこそ、この厳しい時代にあっても間違いなく生き残れる方策です。そして、消費者の皆さんが安心してて購入出来るチキンを、安く作ることが我々の原理原則です。「合わない・儲からない」では、この業界では生き残れません。このゼミで真剣に勉強し、その内容を現場に持ち帰り、しっかり伝え、生産性、コストダウン、品質の向上に繋げて頂きたいと思います」と挨拶されました。

89th_tech0一日目のゼミナールは、「巣外卵対策」のテーマで、㈱日本チャンキー・生産事業部 種鶏課の荒木俊一氏が「孵化場の現状・課題・あるべき姿」のテーマで、㈱アイピー・サーモシステム事業部の松永由来氏、㈱松本鶏園・孵卵部の酒谷忠雄氏、㈱十文字チキンカンパニー・種鶏孵卵課の長坂茂松氏、㈱福田種鶏場・種鶏孵卵部の吉村隆二氏の4氏より講演がありました。また、「腸内細菌叢と鶏の健康」のテーマで、元㈱カルピス・特別技術顧問の丸田喜義氏が講演されました。

二日目は、鎌田輝彦氏(プライフーズ㈱第一ブロイラーカンパニー)の進行で進められました。
89th_tech189th_tech2まず、「受精率改善に向けて」のテーマで、㈱日本チャンキー・営業部技術普及課の田中康之氏が基本解説をした後、日本ホワイトファーム㈱知床事業所・生産部の三野真澄氏、㈱福島エンヤ・種鶏部の塩澤弘氏、鹿児島くみあいチキンフーズ㈱生産事業部の四元豊和氏の各氏が、それぞれ自社の野外報告を行いました。  

最後に、㈱日本チャンキー・技術普及課の森川敦夫氏が「ブロイラーの基本管理」について講演しました。 
 全ての講演を終え、当協会の種鶏孵卵部会長の甲斐光夫氏(㈱松本鶏園・取締役生産部長)の挨拶で、二日間にわたる全日程を終了しました。